サブシジョン

サブシジョンとは、ニキビ跡の治療として特に「クレーター型」と呼ばれる凹んでしまっているニキビ跡の改善に効果的な治療法です。瘢痕や陥没した皮膚の改善を目的とする施術で、皮膚下の瘢痕組織を細い特殊な針で切断することで皮膚を持ち上げ、より平らで滑らかな状態を目指します。

ニキビ跡の種類

  • ローリング型:皮膚の下にある結合組織が引っ張られているために起こる、へこみが緩やかにカーブしたタイプのニキビ跡です。
  • アイスピック型:名前の通りアイスピックで刺したような小さい穴が特徴のニキビ跡です。クレーターの見た目は小さいですが、皮膚の深い部分まで達しています。
  • ボックス型:四角くへこんだニキビ跡で、浅いものから深いものまでさまざまです。辺がはっきりしているのが特徴で、底面は平坦なことが多いです。

治療法について

クレーター型のニキビ跡は、ニキビによる炎症のダメージで皮膚の下の組織が硬くなる線維化が起こり、皮膚が内側から引っ張られることで凹凸となってしまいます。
サブシジョンはその凹みの原因に着目した治療法で、専用の医療針で硬くなった繊維を切り離し、へこみを持ち上げることによって肌の凹凸を改善します。
また、繊維を切ることで皮膚の再生過程が促され、自然なコラーゲンの生成が始まります。
このコラーゲンが皮膚の弾力や質感を改善してくれることにより、ニキビ跡が目立ちにくくなります。

ヒアルロン酸と炭酸ガスレーザーの併用治療

  • ヒアルロン酸

ヒアルロン酸はシワやほうれい線の改善によく使われますが、サブシジョン治療との併用でも高い効果を発揮します。サブシジョンで硬くなった繊維組織を切断した後、その部分にヒアルロン酸を注入することで凹んだ皮膚を持ち上げ、癒着や線維化の再発を防ぎます。ヒアルロン酸は約1年で自然に吸収されますが、その期間中に新しい組織が形成され、ニキビ跡の凹みが改善されます。ヒアルロン酸との併用治療により、凹んでいた部分が再び沈むことなく、より持続的な改善効果が得られます。

  • 炭酸ガスレーザー

サブシジョンでニキビ跡の皮下にある瘢痕を改善し、さらに炭酸ガスレーザーでニキビ跡のエッジを削ることで、ニキビ跡周辺の形を整え、目立ちにくくします。

施術後の注意事項

  • 施術当日から洗顔・入浴が可能です。
  • メイク、日焼け止めなどは翌日から可能です。
  • 施術後数日間は、擦り洗いなど施術部位への刺激を避けてください。

起こりうる合併症

  • 内出血
  • 痛み、赤み
  • 腫れ
  • 針刺入部の瘢痕、凹み
  • しこり

料金表

お薬の解説

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