ミラドライ

ミラドライとは?
ミラドライでは、5.8GHzのマイクロウエーブの熱エネルギーによって、皮膚の下にあるエクリン汗腺とアポクリン汗腺を破壊します。それによって、汗の発生を抑え、汗からのニオイを抑える効果を発揮します。当院では、腋臭症治療の経験豊富な形成外科専門医が施術を行い、安全で合併症が少なく、効果的な方法を目指します。
ミラドライの対象となるのは
- ワキ汗が多い
- ワキガ治療で傷跡を作りたくない
- ダウンタイムが短い方がいい
ミラドライの仕組み
ミラドライは、マイクロ波と呼ばれる電磁波を皮膚の表面から照射することで、汗や臭いの元である汗腺を破壊する治療です。電子レンジにも使用されているマイクロ波には、水分子に選択的に吸収され熱を発生させる性質があります。
- ワキガ・多汗症の原因である汗腺は、皮膚直下に存在しています。
この汗腺が集中する真皮深層から皮下組織浅層をマイクロ波で加熱することで、汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)を凝固・壊死させ、発汗・ニオイを抑制します。 - ミラドライの照射中は、搭載されている冷却システムが作動し肌表面を熱から保護します。
表皮から真皮にかけての浅い層を冷却することで熱損傷を防ぎ、火傷や合併症・色素沈着のリスクを抑えます。
熱の影響は汗腺がある層に集中し、脂肪層より深部へのダメージはありません
治療の実際
ミラドライでの施術では、剪除法と同様に、仰臥位で腕を上げていただき、腋窩部にデザインを施し照射範囲を決めていきます。

照射範囲の周囲に局所麻酔を注射していきます。外用の麻酔剤による前処置も行う場合があります。

麻酔の効果が出てきたのを確認してから照射を開始していきます。専用の器具が皮膚を吸引しながらエクリン腺とアポクリン腺の層にマイクロ波を照射していきます。

同時に、表層の皮膚はクーリングをすることができるので、肌表面へのダメージを防ぎながら汗腺のみを破壊します。

手術と異なり、施術後に腕やわきの固定を必要としないため、日常生活へは早く復帰することができます。ただ、腕を大きく動かすスポーツなどは、しばらくは控えてもらいます。ミラドライの治療の合併症としては、照射部位の疼痛、腫脹、内出血、わきのツッパリ感や感覚鈍麻、腕のむくみ、色素沈着、腕や指への神経障害(痺れ)などが挙げられますが、多くは経過とともに改善していきます。
こうしたマイクロ波を用いた治療法でも匂いがあまり減らないことがあります。経過をみて、追加治療も検討します。
ミラドライ治療直後

ミラドライ治療翌日

ミラドライ治療1週間後

ミラドライのリスク
ミラドライはリスクが少ない治療法ですが、それでも以下に示すような副作用が起こる可能性があります。
- 発赤
- 圧痛
- 腫脹
- 熱感
- 内出血
- 浮腫み
- しこり
- しびれ、感覚異常
- 水疱
- 突っ張り感
- 感染
- やけど
- 色素沈着など
料金
【通常料金】
両ワキ(シングル照射) 220,000円
両ワキ(ダブル照射) 270,000円