水虫のくすり

水虫を治すのには、長期間薬を塗り続ける必要があります。症状がなくなったと思っても菌は皮膚の中に存在しているので、決して自己判断で薬をやめないようにしましょう。

足白癬の外用薬の塗り方

例:ルリコン、アスタット、ペキロンなど

薬は指示された回数を症状が起きている箇所だけではなく、指の間や足の裏に広く全体(アキレス腱なども含む)に適量を塗りましょう。また、お風呂上がりなど皮膚が柔らかくなっているときに薬を塗ると良いです。

爪白癬の外用薬の塗り方

例①ルコナック

初回使用(開封)時、キャップをしたまま、入れ物の底を机などに“トントン”と叩いたあと、容器を下向きにして、キャップが外れないように5~10回ほど振り、薬液を先端のフェルト部分にしみ込ませてください。フェルト部分を強く押し付けないように、1日1回、優しく爪の表面だけでなく、爪と指の間にも薬液が行きわたるように爪全体に塗ってください。刺激になるため、皮膚についた薬はティッシュや綿棒で拭きとります。

例②クレナフィン

容器を斜めに傾けて薬液をハケに染み込ませます。この時に液体があふれ出る可能性があるためボトルの側面を押し込まないようにしてください。つまみ持ちをしてハケを爪に強く押し付けないように、爪の表面だけでなく、爪と指の間にも薬液が行きわたるように爪全体に塗ってください。刺激になるため、皮膚についた薬はティッシュや綿棒で拭きとります。

爪白癬の内服薬

ネイリン

1カプセル(100mg)を1日1回、12週間(3ヶ月間)内服します。なるべく同じ時間で服用します。食事のタイミングとは関係なく内服することができます。

本剤の成分にアレルギーのある方や、妊娠中または妊娠している可能性のある方は禁忌です。ネイリンには併用禁忌(一緒に使用してはいけない)のお薬や、併用注意(一緒に使用する時は要注意)のお薬がいくつかあります。常用薬がある方は必ずお申し出ください。

ネイリン︎は肝臓に障害をきたすことがあるお薬です。肝機能障害がある場合には慎重に様子を見ながら治療に当たる必要があります。肝機能障害がある、肝臓が悪い、肝硬変があるなど、肝臓に関して病院で何か指摘されたことがある場合は治療開始前に必ずお申し出ください。血液検査の結果があれば、参考にさせていただきますので受診時にお見せください。

服用にあたって、ネイリンは、飲んでいる期間だけ効く薬ではありません。ネイリンの場合は12週間内服することによって有効成分が爪の中に蓄積し、その後も効力を発揮し続けます。そのため、ご自身の判断で薬をやめることはしないでください。

美容外科

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